歯は1本1本が単独で存在しているものではありません。成人の口腔には、通常28本永久歯が
存在します。
それらは上顎と下顎がそれぞれ、14本ずつで歯並びを形成しています。
そしてそれらの歯列は上下で「咬合」という状態を作り、いろいろな口腔機能を営むもとになっています。
このような歯が営む機能には、大きく分けて、次の4つがあると言われています。
それは
①咀嚼(噛む)機能
②発音機能
③嚥下(飲み込む)機能
④審美機能
です。
疾病は、治療によって元の状態へ戻る「治癒」いう状態が可能です。
しかし、障害は治療法をしての「切除」や「摘出」の結果として「臓器の一部あるいは全部を失う」状態を
意味します。人工物による形態・機能の原状回復を必要とすることもあります。
一般論として、臓器を失うことは、いくつもの不便をもたらします。しかしその不便の程度は、人により
異なるものでしょう。そこで、障害の程度を次のように3段階に分けて考えると理解しやすくなるでしょう。
それは、
①機能と形態の障害→②能力障害→③社会的不利というものです。
もちろん①から③へと進むものと考えられます。
歯の喪失は冒頭の4つの機能のどれかに障害をもたらしますが、その程度は、やはりまちまちでしょう。
その理由は、失う歯の数や場所によることも影響しています。少数の歯の喪失であっても、前歯がなければ
顔の形や発音などに影響があるだけでなく、人によっては社会生活に不便をきたすかもしれません。
奥歯が数本連続してなくなれば、噛むことの不自由に加えて、食べ物がこぼれ落ちたり、上手に飲み込めないと
感じる人もいるでしょう。あるいは食べる機能は満足であっても、今までのように意識することなく、
何でも食べられる咀嚼能力は低下するかもしれません。
このように、歯がないことで起きる機能の障害は確実にあるのですが、その程度はまちまちです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-1-10若葉西ビル3階
日比谷線恵比寿駅 4番出口より徒歩1分
JR恵比寿駅 西口より徒歩3分
東急東横線代官山駅 徒歩9分
土曜・日曜も診療
平日夜20時まで
1Fにauショップがございます。エレベーターで3Fまでお上り下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・