◆舌に白い苔のようなもの(舌苔)
健康な時の舌の表面は、淡いピンク色をしています。
よく見ると細かい凹凸があってざらざらしていますが、それは舌の表面に、舌乳頭と呼ばれる小さな突起が
多数あるからです。
味を感じるための味蕾と呼ばれる器官の大部分は舌乳頭にあります。また舌の奥の方から手前にかけては、
舌の表面がうっすらと白っぽくなっており、これを舌苔と言います。
舌苔の表面にある糸状乳頭と呼ばれる組織に、食べ物のかすやはがれた粘膜が付着し、そこに細菌が繁殖するなど
してできたものです。体調の変化、特に風邪や熱性疾患に罹患したような場合、舌苔が厚みを増して白い物が
付着しているように見えたり、舌苔の色が変わったりします。
舌苔の付き方には個人差があり、抵抗力の有無や唾液の出方、一日のうちの時間によっても変化します。
口内炎にともなって見られることもあります。なお、ミルクを飲んだあと舌の色が白っぽく変わることがありますが、
その場合は何もしなくても唾液などで徐々に目立たなくなります。
◆萌出性嚢胞
歯が歯ぐき(歯肉)から顔を出すことを「萌出」と言いますが、歯が萌出する少し前に、歯ぐきに透明感のある
ふくらみができることがあります。このふくらみは柔らかいドーム状のことが多く、中に液が溜まっています。
淡いピンク色のこともありますが、やや青紫っぽい色をしていることもあります。永久歯よりも乳歯、特に
乳臼歯の萌出の際に時々見られます。
このふくらみを萌出性嚢胞と言いますが、一般に嚢胞という名前がついている病気の場合、ほとんどのものが
外科的に摘出しないとなくならないのに対し、萌出性嚢胞は短期間のうちに自然消滅します。
治療の必要もなく、痛みが出ることもありません。
萌出性嚢胞がなくなると、間もなく歯が萌出してきます。
◆萌出性歯肉炎
乳歯、永久歯ともに、歯ぐきから顔を出してから歯全体が見えるくらいに萌出するまでに、日数がかかります。
萌出性歯肉炎は、歯がまだ一部しか顔を出していない時期に起きやすい、歯ぐきの炎症です。
歯が生え始めている部位の歯ぐきは、一時的に歯に被さるかたちになりやすく、被さった歯ぐきの下に汚れが
入る隙間ができます。
炎症の原因は、生えてきた歯と歯ぐきの間にたまった汚れで、その中で細菌が繁殖するとはぐきが赤く腫れたり、
出血しやすくなったりします。また抵抗力が低下している場合には、腫れが大きくなって痛みを生じることがあります。
萌出性歯肉炎を予防する上での基本は、生え始めている歯の周りの汚れを、柔らかめの歯ブラシなどを使って丁寧に
落とすことですが、腫れが生じたあとに歯の萌出に気付くこともあり、腫れがひどくて痛みもあるような場合には、
患部を清潔に保つことに加えて抗菌薬(抗生物質)による治療が必要になります。
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